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【必見】車検が高い理由!交換不要の部品も?問題が多い部品交換

適正な車検とは?今回の不正問題は何が問題だったのか?

本日は、大手で問題にもなっている「車検」に関して書こうと思います!車検ってネガティブな出費だと感じている方も多いと思います。しかし、税金は・・・できれば払いたくないですが、整備は長く車の好調を維持するためにもしっかり受けたほうが良いと思います。

 

しかし、残念ながら前述のとおり大手中古車販売事業者の不正問題で、業界全体がダークなものと受け止められるのは切ないです。確かに、まじめに事業を営むと正直驚くほどの儲けは出ません。ただし、出店が加速して大きく・早く成長しているところは悪い会社だというのもその物差しがおかしいと思います。

 

なぜなら、会社には信用がありその経営者の考え方や将来性に対して銀行が資金の貸し出しを行います。成長中は常にキャッシュ不足に陥ります。銀行と優良な関係を築けるだけの将来性や先見性を見出すことができれば、たとえ借金であったとしてもキャッシュが出てきます。一概に成長がダメということではありませんので・・・。

 

経済人の方々も、この辺りの企業経営の事情は今回の不正問題とはまた別の話だという事には切り込んでいただきたいなと思うのです!

 

1、車検が高額化する理由

 

車検が高額化する理由は2点です。

1、様々な部品交換が必要なほど車を使っている。

2、交換不要な部品をおすすめされるがままに交換した。

この2点でしょう。

あまり知られていませんが、本来エコカー減税対象上位の車ほど車検時の恩恵も多く重量税が大きく減税されます。例えば同じハリアーでも、ハイブリッドとガソリンでは車検の合計金額は大きく変わります。(仮に税金をごまかしている会社があったらヤバいですが・・・)

 

最近の車は、各パーツの精度も大幅に向上しており、5万キロに満たない状況で大きな故障が発生するケースは稀になってきています。

つまり、一回目の低走行状態の車検で軽自動車で8万円以上かかることなどほぼ皆無です。

 

ちなみに怪しい店の代表は!車の購入等で「初回車検が無料」ってやっちゃうお店です。(これはあくまで基本料金がです。税金等は0円にはなりませんので・・・)このようなチェーン店では車検の基本料金が14,300円ほど、市場やディ-ラーさんなどの基本料金の約半額ですね。しかし、私の過去の経験上この14,300円の車検は利益が出ません!(この理由は後述します)にもかかわらず無料でとなると、交換部品が満載で通常の車検の利益まで上げる行為に変わると思うのです!

 

自動車の整備、車検の重要性とそもそも車検って何?

 

このような無理が、業界を逼迫させていく(正直者がはしごを外され廃業していく)原因ではないでしょうか?結果的に悪質とまではいかなくても、それに近い事業者が業界を左右していくことになると思います。つまり、お客様自身がお客様の支持で悪質業者を繁栄させている!そんな構図にもとれる自動車業界なのです。

 

※真面目に車検をやっている整備事業者さんでも、今度は車の売買時に、下取り査定価格が安いなどの問題もあり業界の闇は深いです!

 

2、車検の種類

車検には実は種類があります。皆さんがよくご存じの車検は「通常車検」です。ここ数十年前から「ニューサービス」と呼称される車検が登場しいます。何が違うのか・・・!

 

「通常車検」とは、点検しながら各所の分解整備を進め、あらかじめブレーキ関係などの重要部位の整備をしてくことを前提とする車検です。

 

一方の

「ニューサービス」は、点検を主体とし必要な部位の整備を分離して車検を通過させるものです。

短時間を売りにした車検はほぼこちらのニューサービスとなり、点検整備記録簿には「ニューサービス」の記載が必要です。

 

車検は、24か月点検整備と呼ばれ車検時に行う法定点検です。車検を通過させることは車が整備されている状態である事とは意味が違います。つまり、車検が通ったというのは2年間の安全が担保されているわけでは無く、現時点では車検に通る状態の車であるというお墨付きを得たに過ぎません!

 

車関係で仕事をしている方なら頭の痛い話として通じると思いますが、「数か月前に車検したのにバッテリーが上がった」など、車検が通ったことを誤認しクレームとして店舗へ相談に(相談ではなくかなり高圧的に)来られるケースが実は頻発しています。

 

結果、このようなクレーム(相談)が発生しないように予防的に部品交換をおすすめするケースが、ひどくとなると何でもとりあえず、「車検だし部品おすすめして!」になってしまうのではないかと思います。

 

また、後述するといった14,300円基本料金の車検ですが、本当に儲かっていないと思います!皆さんご存じないでしょうが、街の「指定工場」を維持するためには非常にお金がかかります。

※「指定工場」とは、その場で国土交通省運輸支局の代わりに、この車は車検に適合する車です。と、検査することを認められる工場のことです。

 

<整備指定工場の維持費は高い>

指定工場の何がお金がかかるかと言えば、検査するための検査機器類は非常に高額です。検査ライン・ヘッドライトテスター、排ガス装置(ディーゼル車の車検のためには追加でオパシメーター)、スピード・ブレーキのテスターにコンピューター診断機などで総額1,000万円以上するケースも多発します!

 

<今回の車検の不正はこれ!>

今回のビックモーター事件でも指定取り消し!などの話が出ておりましたが、あの例で説明すると車検時には、実際の自動車のメーター通りの速度が出ており誤差が範囲内か調べることも必要となります。(※実際は検査ライン上で40㎞/hでの誤差を調べる事)になるのですが、2WDの車はラインの装備で検査員が車に乗車したまま検査できます。しかし、4WD車になると4輪とも回転するので別のアダプターを用いて検査するか、並走し横の車と40㎞/hか調べる事が必須となります。→これを端折った検査をしたことが問題となっているのです。

 

<不正が発生する理由>

個人的には、2WDと4WDの車検基本料金は変えるべきです!なぜなら、手間が変わるから・・・が理由なのですが、大きくなってしまうとこういった基本的なことが対策できないまま、会社が大きくなる(規模が大きくなる)ことだけを優先して進むようになるのなと思います。このしわ寄せが「交換部品」になるのではないか?

 

ちなみに、相当の投資を上積みすることで4WDでもそのまま測定できる検査ラインもあります!問題は高いこと。つまり、工場そのものと指定工場を建設するのに最低2~3千万に従業員の人件費があり、その他の販促費や設備維持費などを考えると、車検基本料金14,300円は破綻していると思うのです!

 

また、自動車検査員は「みなし公務員」と定義されます。ペーパー車検などが発生した際に厳罰される理由がこれに該当する重要なお仕事なのです!

 

3、車検で交換をおすすめされる部品は変えるべきか?

車検費用で個人的に謎なものは、下回りの洗浄?した方がいいよ確かに!5,000円以上はアウトでしょうね(笑)なんせ、スチームで洗うだけ(笑)(スチームもいいものはボイラー付きで30万円ほどする)だから、街の整備工場が必ずしも正解な訳でもなく・・・なんだかなー。

 

下回りは、定期に錆止め(シャーシブラック)は定期に塗り重ねが必要ですし、車検ごとに実施することを考えると車の購入時にガツンといい防錆処理を行うことも検討の余地があります!

 

<車の重要部位を見極めよう>

・ブレーキ回り(個人的にはココが最重要!命にかかわるから)

・駆動関係

・エンジン回り

・下回り

・その他

人それぞれに意見もあると思いますが、個人的にはこの順番かなと思います。ただ、おすすめされる部品ってはっきり言ってその他のものばかりって知ってますか?

代表例は、エアコンフィルター、エアフィルター(これらは毎回交換ではなく、使えそうなら清掃で良くないか?)ですし、ワイパーブレード(ゴムさえ変えていれば毎回ブレードの必要はない)、バッテリーやタイヤ(これは、明確に交換時期がわかる訳も無く・・・)上がったら変える減っていれば変える部品です。ただ、上がって変えるのは手間(バッテリーは変えに行けなくなるので)なら変えましょう!の程度です。

バッテリーとタイヤは、ガソリンスタンドやカー用品店でも闇になりうる商品群です。タイヤなら製造年だけが交換の判断ではないですし、バッテリーも今はテスターが進化しているので、CCA(冷却時の一発目の発生アンペア数)が低くない状態はただの充電不足です!

 

<重要部位のブレーキですが・・・>

注意が必要なのは、重要部位と言ったブレーキにもあります。

ブレーキパッド→残㎜数で判断できます。(また、ブレーキがキーーーーっと高い小さめの音やシャリシャリ鳴り出すと残1㎜の合図です)

 

車検時の交換部品の見分け方!

 

ブレーキオイルは判断が最も難しい油脂類だと思います。交換していなくても車検は通過します。しかしながら、ブレーキは摩擦で高熱になります。これを繰り返すことで水と油が分離します。すると水は備品を錆に導き固着させます!そして、ペーパーロック現象の原因となります。(油圧が掛からなくなりスカスカのブレーキとなり、もちろんブレーキは効きません!)

そして、ブレーキの固着は、ブレーキキャリパー周りのオーバーホールで治りますが高額修理になります!

ブレーキオイルは車検ごとの交換がいいです!

 

 

4、交換部品・油脂類の本来の交換サイクルは?

本来、油脂類には交換距離や年数が自動車メーカーから定義されています。最近の国産車はガソリンのターボ車を除くとかなり長い設定となっております。また、ハイブリッド車も増えていることでエンジン自体の消耗はかなり抑えられているものと思います。

 

15,000キロが定義の車両も相当数います。軽自動車は短め・ターボ車はさらに短めになるイメージです。

3,000キロ5,000キロで次回交換距離を刻むのも安全を語った不正!?ではないのだろうか?とはいえ、1年経てば走っていなくてもオイル交換はして欲しいです。走ってなくてもオイルは酸化による劣化が進みます。

 

つまり、車を買ったら取扱説明書のメンテナンスの項目は興味がなくても目を通してください。それで適正運営されている車屋さんかどうか、ある程度の判断ができるようになると思います!

 

5、適正な車検を受けるために

車は、身近にありながら高額でしかもよくわからない代表選手です(笑)皆さん自身が興味を持っていただくことも大事ですし、販売店・整備店が適正な運営をすることも重要です。

 

過剰整備と安心整備の境目は非常に難しいですが、しっかりと交換の意味と理由がある事が自動車販売店には求められるべきですし、お客様もただ安い事が正義にならないように車検の意味を知っていただきたいとは思います。

 

車検はお店で選びましょう!

 

弊社も、提携工場を何度か変えここに至っております。安かろう悪かろうはダメですし、高かろうだから良かろうでもないという最悪な業界の状況であることは事実あると思います。今回のビックモーターの件で安心は、お店の大きさや綺麗さが判断基準では無い事が明確になりました。そこで営んでいる従業員・経営者の哲学が一番の基準なのかもしれませんね(^^)/

 

正直、各種ニュースサイトの書き込みを読んではいるものの、会社はもちろんヤバいでしょうけど結局それによって個人的な利益(インセンティブ)を得ていた従業員も少なからず問題はあったのでは?と思いますけどね。

 

長くなりましたがありがとうございます。

※あくまでも個人の見解です。

 

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